Daikiの哲学日記

 当たり前だけど、大切なことを見落とさないように、文章を書いています。

広い共同体を意識すること

広い共同体を意識すること

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 私たちが有益な努力を継続し、豊かな社会生活を創造するために、私たちが小さな共同体、例えば、一つの家族、会社、学校、国などではなく、人類全体の社会に所属していることをしっかりと意識することは重要なことである。

 

 その理由は、私たちにとっての有益さ、有意味性とは、言葉、概念自体が社会的なものであるがゆえに、社会全体に有益でない考え方は有益でないことは明白であるので、私たちが小さな共同体に属していることしか意識することがなくなってしまえば、小さな共同体にのみ通用する、つまり、有益でない考え方を身につけ、実行してしまうようになるからである

 例えば、何も能動的な努力をすることなく、糧をあてがってくれる家族に属する青少年を考えてみよう。その人がもし、その人の属する共同体が家族だけではなく、地域社会、国、人類社会全体まで及ぶことを理解していれば、彼、あるいは彼女の行動は人類社会全体の有益さを増加させる方向にあり、一言でいえば、有益なものになると予測できるだろう。また、他方、その人が、その人の属する共同体が「家族」だけであると錯覚しまった場合、私たちは、その人の考えが、「なぜ、何もせずに、糧があてがわれるのに、働かなくてはならないのか」というものになるであろうことを容易に理解できるとともに、彼、あるいは彼女の行動は社会全体にとって、無益なものになり、彼、あるいは、彼女にとっても無益なものになると予測することができる。

 このように、私たちが人類全体の構成員であり、人類全体と未来を共に創っているという普遍的なことを理解し、意識することができれば、私たちの有益な発展に決して限界などないのである。

 

読んでくれて、ありがとう。