Daikiの哲学日記

 当たり前だけど、大切なことを見落とさないように、文章を書いています。

「根性」と「テクニック」を両立させることの大切さ

「根性」と「テクニック」を両立させることの大切さ

 

 私は、私たちが自身の目標、例えば、資格を取得すること、競技会で優勝することなどを達成するためには、その目標を達成するために必要な問題解決能力や記憶力、運動能力などを鍛えることが不可欠であるということは言うまでもないだろうが、それらを増強するための訓練の過程で、「根性」と「テクニック」を両立させていくことも非常に重要であると思う。

 

 その理由は、私たちが「根性」、あるいは、やる気、粘り強さなどのみを強調して、精神主義にのみ傾倒してしまえば、諸能力をかえって減退させてしまうような方向に進む危険性があるとともに、逆に「根性」を無視し、諸能力を鍛えるための「テクニック」にのみ焦点を当てながら訓練をしようとしてしまえば、おそらくどのような「テクニック」を用いた訓練においても精神的な苦労を切り抜ける「根性」が不可欠であるから、結局、「テクニック」を集めることにのみ終始して、諸能力をほとんど訓練できなくなってしまうという危険性があるからだ。

 

 上記の事の例として、次のような簡潔な物語が好ましいかもしれない。

 

「 来週に運動会が控えている小学校に、かけっこ競争で一位になることを本気で目指している小学生、A君、Bちゃん、C君がいました。A君、Bちゃん、C君は「足が速くなるにはどうすればいいの?」とお父さんに尋ねました。A君のお父さんは「足が速くなりたいなら、ひたすら走ればいいさ。走り込みというものは辛いものだが、走れば走るほど足が速くなるから、どんなにつらくともやめてはならないぞ。」と、Bちゃんのお父さんは「足が速くなるための技術をわかりやすく解説している本はたくさんあるのだよ。それを図書館で借りて、ひたすら読みなさい。そこにきっと苦労が必要ない近道があるさ。」と、C君のお父さんは「足が速くなりたいなら、そのための技術を学んで、頑張ればいい。でも、その時にどれくらい頑張ってはいけないか、どれくらい頑張る必要があるかをしっかり理解するようにね。」とアドバイスしました。そして、A君、Bちゃん、C君はアドバイス通りに頑張りました。

さて、かけっこ競争の結果はどうなったのでしょう。A君は疲労骨折で入院、Bちゃんは夜遅くまで本を読み、睡眠不足で遅刻、C君は見事一位に輝きました。」

 

 このように、私たちは上記のA君のようにも、Bちゃんのようにもならないように、ある能力を発展させていきたいならば、辛さを乗り越える「根性」と訓練のやり方、方針である「テクニック」をバランスよく両立させる必要がある。

 

読んでくれて、ありがとう。