Daikiの哲学日記

 当たり前だけど、大切なことを見落とさないように、文章を書いています。

写経による勉強の注意点

 読んでくださっている方、こんにちは。自分は数学科の数学が好きな学生なので、(自分には)難しめの教科書を少しずつ読むということが非常に大切なことなのですが、その読むという過程において理解をしっかりと疎かにしないために、写経、つまり、教科書の内容をノートに写すということが役に立つと思っているのですが、そこにおいて、非常に注意しなければいけないところを自戒の念を込めて書きたいと思います。

 その写経による教科書の勉強において非常に注意しなければならないと自分が思っていることは、「教科書を見ながら、書かない」ということです。

 その理由は、教科書を見ながら書くと、単に記号の羅列をノートに写しているだけで、あとで何も見ないでその内容を再現することが非常に困難になるからです。

 それは単純に理解と表現は表裏一体で、表現の質を下げれば理解の質も下がるからです。

 

 そのような意味では、理想的な勉強法は教科書を読んで、その内容を教科書を持たずに説明するというものなのですが、それだと教科書を読んでいる途中で多くの場合、頭がパンクしてしまうでしょう。つまり、自分自身がどこまで説明できて、できないのかが曖昧になって、わかっていないのにわかった気になったりしやすくなるということです。

 それ防ぐために、一定の区切りをつけて、教科書の内容をノートに移す写経が役に立つとは思いますが、上のように、記号の羅列を写すだけでは、理解は身につかないので、

読む→短い文章でもそれを書けそうに(説明できそうに)なったら、ノートに書く→読む->...

というサイクルを何も見ないで書くということを重視してやるといいと思います。(本質的に重要なのはこのサイクルを繰り返すことではなく、表現によって理解の確認をすることですが、このような方法は個人的にわかりやすく思います)

 このように、写経には集中力を途切れさせにくいというメリットはありますが、やもすると理解があやふやになる要因にもなるので、必ず何も見ないで書くというステップを入れる必要が不可欠であると思います。