Daikiの哲学日記

 当たり前だけど、大切なことを見落とさないように、文章を書いています。

精神の老いについて

精神の老いについて

 

 私たちが有益な社会生活を送るために、時とともに肉体が老いていこうとも精神を若々しく保つことが非常に重要であるということは明白であると思うが、私は私たちが精神の老いを防ぐためには、「無知の知」を理解すること、すなわち、自分自身が理解していないことがあるということを自覚することが非常に大切であると思う。

 

 その理由は、私たちが「無知の知」を意識的に、あるいは無意識に理解しなければ、周りの世界はもはや何の新しさもない、古臭いものになってしまうので、世界への好奇心が減退し、未来における新しい創造、発見が起こる可能性を信じられなくなってしまう、言い換えれば、精神が老いてしまうからだ。

 

 例えば、生まれてすぐの赤ん坊は、母親の胎内では見ることも聞くこともしなかった未知の世界に放り出され、すさまじいスピードで未知の状況、物、生物などについての情報にさらされるので、無知の知をほぼ強制的に理解せざるを得ず、結果として世界へ多大な関心を持ち、驚くべき学習能力を持つが、しばしば、彼らは成長していくにつれて様々なことを学び、本当に周りを見れば、未知のものに満ちていることにもかかわらず、無知の知を放棄してしまい、結果として世界への関心が減少し、学習能力も衰え、精神が衰えることがある。

 

 このように、私たちが精神を若々しく保ち、世界に関心を持って新しい可能性を信じられるようにするために、今までの人生で学んできたことはこの世界のほんの一部であるということを理解し、自分自身の理解の不完全さ、「無知の知」を理解することが不可欠であると思う。

 

読んでくれて、ありがとう。