成功する能力=経験を活かす能力
成功する能力=経験を活かす能力
私は、私たちが社会的に成功するためには、「自身がどのような経験をするか」ではなく、「自身がどのように自分自身の経験を活用するか」を強調していくことが非常に大切であると思う。
その理由は、私たちの社会的な生活の中には、当然、様々な失敗、困難があることは明白であるので、私たちの成功にとって重要な事とは「経験した失敗を成功につなげること」であるから、私たちが成功のために鍛えるべき能力は、多くの経験を得る能力ではなく、多くの失敗を活用する能力であるからだ。
例えば、ある人が多読、濫読を通じて、古典、読み継がれてきた書物を読むことが自身や他者のために活用し得る有益、普遍的な思想や知識に触れるための最大の機会のひとつになりうることに気づいたとしても、彼がその発見的な経験をよりよく活用しなければ、彼の古典を読むことに充てられたはずの時間が、彼にとっても、他者にとっても無益な娯楽に充てられてしまうこともあり得るだろう。他方、もし彼がその経験を活かす勇気を持っていれば、彼の本棚には多くの先人たちの警句に富んだ古典が連なり、同時に、彼の思想はより洗練され、彼の多種多様な状況に対応する能力は不断に発展していくことだろう。
このように、私たちが成功を望むならば、ただ多くの経験をしようとするのでもなく、失敗を恐れるのでもなく、失敗を成功につなげること、自分自身の経験を愚直に活用していくことを強調していくべきである。
読んでくれて、ありがとう。