失敗をした後にこそ、他者に会おう
失敗をした後にこそ、他者に会おう
私は、私たちが何らかの問題に取り組み、好ましくない結果が出てしまった後、しばしば、他者からの評価などを恐れ、他者との交流、コミュニケーションを減らしてしまう傾向があるように思えるが、私は、私たちが失敗したり、何かにつまずいたりした時こそ、他者とのコミュニケーションを発展させるべきではないかと思う。
その理由は、以前に「有益さ」という概念が社会的なものであるがゆえに、あらゆる有益さが他者にとっての有益さであることにより、他者貢献の中にのみ有益さが宿ることから、本当の他者への貢献は、他者が彼ら以外の人々に積極的に貢献できるように励ます「感謝」であることを述べたが、ここで、私たちが失敗したり、つまずいたりした時こそ、「こんな自分でも、頑張らせてくれて有難う」などのように他者に貢献、感謝し、他者とのよりよい関係を深める機会であるといえるからだ。
例えば、私たちの友達が何らかの試験を受けて、不合格であった時、彼が「もうだめだ」と落ち込んでしまうよりも、「こんな自分でも頑張らせてくれてありがとう」とめげずに頑張ってくれるほうが、私たちと彼の関係にとって有益であることは明白であると思う。
このように、私たちが有益な、豊かな社会生活を送るための努力の中には当然、失敗はつきものであるから、そのたびに努力をやめてしまわぬように、また、他者とのよりよい協同関係を作るために、他者と交流し、その失敗を利用して他者に本当の貢献である「感謝」をすることが大切であると思う。
読んでくれて、ありがとう。