Daikiの哲学日記

 当たり前だけど、大切なことを見落とさないように、文章を書いています。

苦痛こそが最高の自分を変えるための道具

苦痛こそが最高の自分を変えるための道具

 

 私は、私たちがよりよい社会生活を送るために、私たちの行動を、理性的に、論理的に、よりよい方向に是正していくことが大切であることは容易に理解できるが、その是正の過程で理性だけでなく、感情を利用することも不可欠であると思う。

 

 その理由は、私たちは実際に、完璧に理性的に行動しているのではなく、感情的に抵抗を感じにくい方向で行動していることから(そうでなければ、万人が有益に、理性的に行動できることになってしまうだろう)、私たちが理性的に行動できるようにするために必要な課題は、「私たちが理性的、論理的に考えた有益な行動ができない自分自身に、感情的な抵抗を感じること」であるからだ。

 

 例えば、いくら早起きをし、勉強をすることが有益であることを頭でわかっていたとしても、寝坊して、だらだらと過ごしているときの自分自身に苦痛、抵抗を感じるようにならなければ、決して早起きを習慣にすることができないとともに、逆に早起きをし、仕事に励むことを習慣にしている、当たり前にしている人々にとっては、寝坊してだらだらと時を過ごすことに耐えられないだろう。

 

 このように、私たちが理性的に、論理的に役に立つと判断した、当たり前にしていきたい行動があるならば、私たちがその行動をとることに失敗したときに、その行動を少しずつ当たり前にするために、私たちは積極的に、戦略的に、自分自身の感情的な抵抗感、苦痛を呼び起こすべきである。

 

 読んでくれて、ありがとう。