Daikiの哲学日記

 当たり前だけど、大切なことを見落とさないように、文章を書いています。

目に見える成果だけにフォーカスしないこと

目に見える成果だけにフォーカスしないこと

 

 私は、私たちの社会生活において、私たちが有益な精神を発達させていくために、「目に見る成果だけにフォーカスしない」という精神が役立つと思う。

 その理由は、私たちはしばしば、一見、少ししか、あるいは、まったく成果が出ていないのにもかかわらず、有益な精神を鍛えることができていることがあるからだ。

 例えば、シュリーマンのように、使い走りに行くときも、常に本を手放さず、愚直に勉強することは、実際に、その時に、たった数行の成果しか生まれなかったとしても、「細かな時間を大切にする精神」を養うことができたと断言できるだろうし、若き日のアインシュタインのように、一つの数学の問題を、答えを見ずにじっと考え続けることは、一見、何の成果が出ていなくとも、「自身の問題を手放さず、じっくり考え続ける精神」を養うことに役立つことは明白だろう。また、茶碗にこびりついた米粒を残さずに食べることは、その時に食べられる米粒の量がわずかなものであったとしても、「食べ物を大切にする精神」を養えるだろう。このような例は、枚挙いとまがないと思う。

 このように、私たちが(特に学生の期間は)有益な精神を鍛え、創っていくために、物質的な成果のみに集中せず、自身の行動が成長を促す、自身の精神の種類について考えることも有益である。ただし、もちろん、私たちは、物質的な成果を過小評価する必要はないし、するべきではないだろう。

 

読んでくれて、ありがとう。