Daikiの哲学日記

 当たり前だけど、大切なことを見落とさないように、文章を書いています。

気分を捨てれば努力を継続出来る

  規則的、継続的な日課、学習などは様々な目標を達成するために不可欠であるが、その努力の継続を助けるものとして、「気分が乗っている時はあたかも気分が乗っていない時のように、気分が乗っていない時はあたかも気分が乗っているように努力する」ことが大切であると思う。

 

その理由は、努力を継続するには当然ながらその時々の(怠惰な)気分に身を任せない不屈の精神が不可欠であり、そのような精神を育てるためには上記のように、気分に惑わせられないようになること、つまり、「気分が乗っている時は、努めて落ち着いて、冷静に」、「気分が乗っていない時は努めて、自身を奮い立たせて」行動することが大切であると思うからだ。

 

 例えば、歴史学の大家であるアーノルド・トインビーも著書「未来を生きる」で、気分が乗ろうと乗るまいと一日中仕事をすること、気分が乗るのを待っていたら何も残せないであろうということを述べている。

 

 ここで、特に意識したい点は、「気分が乗っている時でも平常心であること」である。なぜなら、逆に、「気分が乗らない時にやる気を出そうとすること」は自然であるが、気分が乗っている時に平常心になることには、その時の調子の良さを少し抑える勇気がいるからだ。しかし、上に述べたように、目標を達成するため、努力を継続することを第一に考えれば、気分が乗っている時にそれを抑えて平常心に戻ろうとすることは不可欠であり、これからの努力の継続のための先行投資でもある。

 

 このように、私たちが努力を継続したいならば、今の気分を見極め、調子が悪いなら少しでも通常通りにしようとし、調子が良いなら努めて平常心に戻ろうとすることが大切である。これは無理をすることでも、妥協することでもなく、安易な気分に左右されない精神を育てる一つの方法論である。

 

読んでくださり、ありがとう。