Daikiの哲学日記

 当たり前だけど、大切なことを見落とさないように、文章を書いています。

好きこそ物の上手なれ

 私は、私たちがある学問や特定の技術を身につけようと努力しているならば、その努力の理由を「他者より得意だから。」というものにするべきでなく、「好きだから。」というものにするべきであると思う。つまり、突然に小さな子供が「何のためにそれをしてるの?」と私たちに質問してきたら、「他者より得意だから。」ではなく、「好きだから。」と答えるべきであると言うことだ。

(上のことを当たり前であると感じる方々は下記にある上の文章の根拠を読む必要はないかもしれない。)

 

 上記の理由は、一言で言えば、「他者より得意だから、やっている」という考え方より、「好きだから、やっている」という考え方の方が私たちの地道な努力の継続に役立つからだ。何故なら、もし私たちが「他者より得意だから」と考えてしまえば、自身よりも得意(あるいは、下手)な人間を見た時に、自身の能力を疑って(あるいは、過信して)しまうからだ。また、一方、「好きだから、やっている」という姿勢で努力していれば、周りが上手くできようができまいが関係ない。あるがままの自分と向き合って、努力を続けることができる。

 

 例えば、新しく将棋を始めた人がいるとしよう。もしその人が勝敗や「他者より得意かどうか」にこだわり過ぎれば、初めは当然負けることが多いから、努力を継続することが苦になってしまうだろう。

 

 このように、私たちは胸を張って、「好きだからやっている。」と言うべきなのである。私たちはしばしば、他人から「誰々より上手(下手)」などといった比較に基づいた評価を受けるし、それはおそらく、社会的に生きていく上で避けがたいものであるが、自分自身の能力が社会的に通用するものになるためにたったひとつ必要なものは「不断の努力」であり、それはやっていることが得意かどうか関係なしに好きにならなければありえないことなのである。

 

 読んでくれて、ありがとう。