Daikiの哲学日記

 当たり前だけど、大切なことを見落とさないように、文章を書いています。

今、努力できることに感謝しよう

 私たちが何らかの有益な目標を持って、それを達成することを望むならば、その目標を確実に達成することを強調しすぎることなく、今、その目標を達成するために努力できることに感謝することが不可欠であると思う。

 

 その理由は、少なくとも私は、高い目標を持って、確実な目標達成を意識しすぎると、高い目標は困難な目標であることが常なので、今から努力してもどうしようもないように思えたり、どんなに努力しても目標達成に近付かないと思えてしまい、躊躇いの気持ちが生まれて努力を続けることが難しくなることがある一方で、「今、目標のために努力できることに感謝する」というように「結果」だけでなく「過程」にも意味を持たせることができれば、そのような躊躇いがなくなるように思えるからだ。

 

 例えば、科学者になることを夢見る少年Aくん、Bくんが次のような状況にいるとしよう。Aくんは裕福な家庭に生まれ、望めば好きなように勉強でき、増してや親から勉強しろと言われる状況にあるのに対し、Bくんは貧乏な家庭に生まれ、雑多な事柄に時間を取られて勉強時間も満足につくれないとする。

この時、AくんとBくんに自由に勉強できる状況を同時に与えてみれば、多くの場合、Bくんの方がAくんに比べて大変な熱意を持って、勉学に努めるだろう。なぜなら、BくんはAくんよりも目標のために勉強できることが当たり前でないことをよく理解しているからである。これは裕福さが必ずしも子供にとって、プラスに働かないことを示すいい例である。

 

 このように、私たちが高い目標を達成するための努力を継続するために、上のようなBくんのように意識的に変わること、つまり、今、努力できることが当たり前でないことをしっかりと理解し、熱意と感謝を持つことは非常に重要である。

 

読んでくださり、ありがとう。