Daikiの哲学日記

 当たり前だけど、大切なことを見落とさないように、文章を書いています。

プラスな状態にプラスをするのではなく、マイナスな状態にプラスをする大切さ

 私は、私たちが何らかの目標を達成したり、何らかの能力を訓練し、成長するためには、まず、現状が「プラスな状態」ではなく、「マイナスな状態」と考える必要があると思う。具体的には「今の状態でも良いが、欲を言えばもっと頑張りたい」という考えではなく、「今の状態ではだめだから、もっと頑張りたい」という気持ちにシフトすることが大切であると思う。

 

 その理由は単純に前者と後者では、目標に費やすことができるエネルギーが違うからだ。前者は今のままでも満足できるので、訓練の過程で苦痛を感じれば、それはネガティブなものになるが、後者は、現状に満足していないので、たとえ訓練に伴う苦痛を感じようと、それは苦にはならず、さらなる努力を求めるからだ。言うなれば、前者はプラスからマイナスに変化したと感じるのに対し、後者はマイナスから少しずつプラスになっていくと感じることができると言えるだろう。訓練のためにも精神の健康のためにもどちらが充実したものになるかは明らかである。

 

 例えば、自分より出来ていない人を見て、自分がプラスな状態にあると錯覚し、そこにプラスを足していこうとする気持ちよりも、自分自身が自分自身の理想よりもマイナスな状態にあることを自覚して努力する方がよっぽど実りがあるだろう。

 

このように、私たちが目標達成のための訓練が苦痛に思うのはおそらく、自身がプラスな状態にあると考えてしまっているからなので、今の自分がマイナスであり、これからプラスに向かっていくのだと考えることが良いと思う。

 

読んでくれてありがとう。