Daikiの哲学日記

 当たり前だけど、大切なことを見落とさないように、文章を書いています。

自分は特別ではないと考えることの効用

自分は、人が社会生活を健康的に生きるためには、自分が特別な人間ではないこと、詳しく言えば、社会的な責任を回避できるような特別な人間であるわけでないことを理解することがとても大切であると思います。。

 

 その理由は、まず、誰も未来を予測できないので、人は生きている限り「どうして自分だけ」と思えるような不幸や障害に幾らでもぶち当たりますが、その度に「自分は社会的に生きる資格がない」だとか「自分は他のみんなとは違う。同じように社会に貢献しなくとも許される」などと考えて、社会から離れてしまうと、人間は社会的な生き物なので、その度に不健康になってしまうからです。

 

 例えば、学生の時にいじめに遭った人が人間不信になりやすいのは当然で、それが社会的に生きる上で大きな困難になることもあると思います。それでも、その人の健康のためには、そのような「いじめにあった自分」を社会的でない存在であると決め付けてしまうことはよくないと思うんです。

 そういう時は、同じような困難を持っていても必死に努力して、社会的に健康に生きている多くの先例を見ることが役立つかもしれないです。

 これは重度の身体障害を持ちながら、成功したヘレンケラーの伝記が売れ続けていることと無関係でないと思います。

 

 このように、人生には幾らでも「なぜ自分だけ」と思えるような困難に遭遇しますが、そのたびに、「それでも、その困難が社会的な責任を回避する理由にならない」と考えることが、正しいかどうかはわかりませんが、健康に役に立つと思います。

 

 

参考になれば幸いです。